Treo650とN80の比較

Treo650 & N80

 そもそもTreoは好きなアプリを自分で足していって、好きなようにカスタマイズする電話なので、デフォルトでは基本機能しかついていないのに対し、N80は買って来て電源を入れた瞬間、既に基本的なことはほぼ全て出来るようになっていて、あまりカスタマイズの幅はない、という大きな違いが2者の間にはあると思います。それを踏まえた上で、日本語化以外にざっと感じた違いをただ書き連ねてみます。

 ちなみに、NokiaのS60 3rdエディション搭載機における日本語化は、今のところフォントを自分で置換えるしか方法はありません(ファームウェア書換はむろん除いて)。日本語入力は、フリーのJavaアプリがいくつかありますので、コピーペーストによって可能です。しかし、PoBoxATOKのようにアプリで直接入力することはほぼ不可能です(1つだけアプリがあるにはあるんですが、導入は敷居が高いですね)。

 ですから日本語入力を多用する人にとっては、使いづらいデバイスだと思います。あたしみたいに日本語はほぼ閲覧出来ればいいというのであれば、問題はないと思いますが。テンキー対応SymbianATOKなんてあったら飛びつきますがね。


<N80で出来て、Treo650で出来ない事>

  • マルチタスク
  • 送受信したSMS/MMSを外部メモリに保存
  • アドレス個人ごとに着信音設定(但し、Treoではサードパーティアプリを使えば可能となる)
  • Bluetoothを使ってMacから電話内部(制限有り)をブラウズ出来る


Treo650で出来て、N80で出来ない事>

  • カレンダーとToDo(タスク)のカテゴリー分け
  • PIMアプリを好きな物に置換える(N80では好きなPIMアプリを使えるが、デフォルトアプリを置換えることは出来ない)
  • タッチスクリーン

 まだもっとあったので、思い出し次第、追加していきます。

 ところで、全体的なリスポンス(アプリの切り換えさくさく度)は、Treo650に軍配が上がります。PIMはやはりTreoが圧勝。しかし、電話機能はデフォルトで見たらN80の方が使いやすいですね。Treo650は色々なアプリをインストールすることによって、電話としての使い勝手を向上させることは出来ますが、電話としてはやはりN80には敵わないかな。これはN80が電話を進化させたものに対し、Treo650PDAを進化させたものであるため、土俵が違うから両者を比べるのはそもそもナンセンスではないかと。

 しかし、こうやって写真を比べて見ると、Treo650の大きさって素晴らしいですね。これ以上大きいとゴツくなるぎりぎりのサイズでおさえてますもんね。N80はやはり普通の電話としてはちょっとデカイ。ま、N80はTreoと比べて軽いですけど。ストラップをつけられるので安心感がありますし、スライドの作りはしっかりしていますし。