アメリカの携帯電話会社

アメリカでのクレジットヒストリーの重要性は色々なところで説明されているので、ここでは割愛します。一言で言えば、ローンを組んだりする時に必要な信用と言うことですな。

このクレジットヒストリーは、携帯電話を新規契約する時にももちろん必要になります。

一般的に留学生や駐在などでアメリカに来たばかりの人は、このクレジットヒストリーがないので、普通に携帯電話を契約すること難しいと思います。クレジットヒストリーの代わりに現金(Depositと呼ばれる預り金のことです)を積んで、サービスを引くことも出来ますが、大抵の携帯電話会社ではこのDepositが600ドルとか半端じゃない金額らしいので、あまり現実的な話ではないです。

あたしの耳にした範囲で一番このDepositが安いのはSprint(200ドルもしないらしい)ですが、ここはクレジットチェック(クレジットヒストリーがいいか悪いかをチェックすること)が他の会社に比べて、そもそも甘い気がします。それは、お店に直接電話代金を支払に来る客の数が競合他社と比べて多いような印象を受けるからです。

お店に直接電話代金を支払いに来るということは、決められた期限どおりに支払いを済ますことが出来ず、電話を止められたしまったか、あるいは止められそうな場合がほとんどだと思います。そういう客が多いということは、クレジットチェックが甘いのではないだろうか、という理屈です。

それも理由の1つで、あたしは個人的にSprintを避けているんですけどね。なんか来るもの拒まずで、サービスの質が悪そうなんで。昔、今ほどクレジットヒストリーがよくなかった時は実はお世話になってますが。

CingularやVerizonやT-Mobileは、どれもチェックがそれなりに厳しいみたいです。クレジットヒストリーを作るためには、ただ毎月支払いをきちんとしていればいいだけのことなので、別に難しい話ではありません。持ち家があったりすると簡単みたいですがね。

さて、上記3社の中でT-Mobileは、あたしが知っている限り、一旦サービスを引かしてくれたとしても、その中でまたクラス分けがあって制限がかけられたりするようです。例えば、この程度のクレジットだと、月々30ドルのプラン以下しか加入させない、みたいな。なんか、ややこしい。

また、上記3社はいずれもInternational Roaming(自分の携帯電話を海外で使う)に対応していますが、加入してすぐそれを利用出来るようになるわけではありません。数ヶ月(どれくらいの期間はその会社によって異なると思います)の間、きちんと期限を守って請求書の支払いをしたかどうかを確認してから、やっとこのオプションを使えるようにしてくれるらしいです。

というわけで、加入したばかりのT-MoもVerizonも未だこのオプションを追加出来ずにいます。Cingularは使い始めてから半年以上経つのでこのオプションを加えようとしたら、使わなくても月々の料金がかかると言われたので止めました。AT&Tの時は月ごとの基本料金はなく、使った分だけの支払いだったんだけどなあ。ちなみにT-MoもVerizonもオプションを加えるだけでは、月々の料金はかからないようです。

あと一番嬉しいこと。T-MoはGSMの技術を使っていますが、サービスを引いてから90日を経過したら、頼めばアンロックコードをくれること。Cingularはアンロックコードをくれそうもないので、T-Moからアンロックコードをもらえたら、SK2は日本と韓国以外の海外旅行の強い味方となります。

VerizonのInternational Roamingが使えるようになった暁には、VerizonのCDMA電話(RAZRのこと)とT-MoのGSM電話(SK2のこと)で日本を抜かしたほぼ全世界で自分の電話が使えるようになります。おたくとしては、全く旅行に行く予定がなくてもこういうことを考えるだけで楽しいのです。

それを思うと日本が、独自の路線を走ってしまっているのが残念でなりません。いくら携帯先進国とは言え、他の国と互換性がない技術を使っているのはちょっとおかしいと思ってしまいます。

CDMAのサイトのVerizon説明ページによると、


CDMA2000 1X & CDMA2000 1xEV-DO
800/1900MHz
という技術を使っているらしいですが、同じサイトのau説明ページを見ると、

CDMA2000 1X & 1xEV-DO
Japan 800 MHz
となっていて、テクノロジーも帯域もかぶっているように見受けられます。これはローミング契約の問題とかでしょうかね。何とかならないもんでしょうか。