アメリカと我が家の携帯電話事情

3年以上使っていたAT&T WirelessがCingularに吸収合併されて、CingularがVerizon Wirelessを超えて全米一の携帯電話会社となりました。

Cingularはヨーロッパに本拠を置くT-Mobileと並んで、GSMのテクノロジーを、Verizon Wirelessと全米3位のSprint PCSは、CDMAのテクノロジーを使っています。

他にもNextelや、その他地方に展開している小さい携帯電話会社は沢山ありますが、ここでは省略します。アメリカにて全国ネットで使える携帯電話を買おうとしたら、プリペイドではない限り、上記4つの会社の中から選ぶことになると思います。

GSMは、周波数こそ異なりますが、ほぼどの国行っても自分の電話と電話番号をそのまま使えるので、色々な国々を行き来する人にとっては有難いテクノロジーだと思います。

でも、このGSM、何故か日本では導入されていないんです。だから、この次使うときは、CDMAのキャリア、特にサービスにも定評があり、使える範囲も広いVerizonがいいなと思っていたんです。CDMA電話について来るGPS機能がとても気になっているので。でも、気に入った電話を置いてなかったのと、1ヶ月のプランが高めなので、申し込むまでには至りませんでした。

Sprintも同じCDMAで、こちらはサンヨーとか、もうちとマシな電話を置いていますが、ここのカスタマーサービスはいい評判を聞いたことがないので、昔使っていたことがありますが、2年契約とかで縛られるのはちょっと躊躇してしまいます。

この2つのCDMAキャリアの内どちらかが、日本のキャリアとローミング契約を結んでいて、自分のアメリカの携帯電話をそのまま日本に持ち込んで使えるのであれば、喜んでその電話会社に決めてしまうと思うのですが、需要があまりないのか、あたしが調べた限りではそういうプランは用意されていないんですね。ま、日本に行ってからあっちでプリペイド電話を買えばいいだけの話なんですけどね。

あと携帯電話本体の話になりますが、今はどの携帯電話会社に行っても、韓国メーカー(サムソンとLG)の電話ばかり置いています。猫も杓子も韓国メーカーの二つ折り携帯を持っています。ちょっと前のノキアのようですね。

日本のパナソニックとかNECとかどっかへ行っちゃいました。かろうじて残っているのが、T-Moのシャープと、Verizonの京セラと、Sprintのサンヨーくらいでしょうか(2005年5月現在)。ソニーエリクソンはどこでも見かけますが、これは日本の電話と言っていいんですか?しかし、関係ないですが、ソニーエリクソンのカメラ付き二つ折り携帯電話は、電波の入りが悪いそうですよ。とある日系携帯電話代理店のおねーちゃんに教えてもらいました。

さて、アメリカの携帯電話に関して、かかって来た電話にも料金がかかるという話を聞いたことがある人も多いでしょう。間違い電話がかかって来た時、そりゃあ頭に来ます。

しかし、上記4つのキャリアは、基本的に通話料コミコミプラン(例えば1ヶ月30ドル、300分までかけ放題)で、それに加えて平日夜(大抵午後9時から翌朝5時59分までだと思う)及び週末はかけ放題というプランを導入していると思います。だから、自分の電話使用量に応じてプランを選び、その範囲でしか電話を使わないようにすれば、それほど高い買い物にはなりません。

そして、ビジネスで携帯電話を使っているのではない限り、この夜間かけ放題はかなり使えます。どちらにしても仕事をしていたら、夜あるいは週末しか、友達とゆっくり電話をおしゃべりする時間はないわけですからね。

あたしが2年以上使っているAT&Tのプランは、29.99ドルで300分の通話込み、SMS(ショートメッセージ)の受信は無制限にタダ(送信は1通10セント)、夜間・週末かけ放題、長距離電話代込み、ローミング料一切かからない、というもので、今同じようなプランを今探してもどのキャリアにもありませんでした。

Cingularで同じ値段のプランはこみこみ通話が200分だけでしたし、SMSの受信にお金がかかります。Verizonでは、最低プランで、こみこみ通話が450分、39.99ドルのものしかなく、そんなに沢山電話を使わないのでお話になりません。T-moではこみこみ通話と値段は一緒なんですが、夜間・週末かけ放題がついて来ません。Sprintは、35ドルで300分、夜間・週末かけ放題ですが、ローミング料が別途かかります。

と言う訳で、このプランは、勿体無くて解約出来ないので、そのプランは電話と番号ごとBFに使ってもらうことにして、あたしと娘は一緒にファミリープランに新たに加入しました。2人で1ヶ月60ドル弱の450分こみこみプランで、夜間・週末は5000分まで(あたしにとっては実質無制限に等しい)、あたしと娘の間の通話はタダ!、そして使わなかったこみこみの時間は持ち越し出来るという、あたしにとってはお値打ちなプランです。

SMSの受信にもお金を取られるようになったのはイタイですが、ま、あたしの中での重要事項ではないので構いません。電話が家に届いてすぐ娘からSMSが送られて来たので、今度はお金がかかるから、今までみたいに気軽に送って来ないでね、と注意しておきました。

アメリカの携帯電話でショートメッセージをサポートしているものは多いですが、沢山の人がメールをしているわけではないと思います。ほとんどの人が、自分の携帯電話でメールを打てることすら知らないんじゃないかなあ。個人的に携帯電話でメールを打っている人はあまり見かけません。

娘をこのファミリープランに移す前は、Verizonのプリペイドを使わせていました。大体、2ヶ月30ドルで賄えるので、本当に緊急時に使うだけならこれで十分だと思います。通話料の残高がなくなったらクレジットカードでいつもでもリチャージすることが出来ますし、たとえ残高がなくなっていても911(日本の110と119を足したもの)には電話をかけられるはずです。

ちなみにVerizonの価格設定は一般的に高めなので、CingularやT-Moのプリペイドの方がお得なんじゃないでしょうか。